Tentekomaiとは

沿革

Tentekomaiは2007年に、舞台芸術家であり和太鼓グループ「打打打団天鼓」の主宰であった伊瑳谷門取と、脚本・演出家の北林佐和子、そしてオランダのプロデューサー、Quintus VisserとMaria van den Broekによって設立される。

少人数アンサンブルのための和太鼓の基本セットの購入からスタートしたTentekomaiは、ヨーロッパにおけるそのユニークな活動が高く評価され、徐々に所有楽器の拡大に成功し、打打打団天鼓のヨーロッパツアーや2017年Oerol festivalで上演され高評を得た「Tsukumogami」をプロデュースするなど、数多くの実績を残し続けている。

近年はヨーロッパにおいて和楽器の販売やレンタルを行い、劇場公演やTV番組、音楽フェスティバル、欧州各国のオーケストラ、ゲーム音楽など多様な場所でTentekomaiの楽器が使用されている。

2018年にはオランダ ロッテルダム近郊に道場(兼ショールーム)をオープンさせ、弊社の楽器を見ていただけるほか、ワークショップやリハーサル、練習等も行うことができる。

2021年、坂上享と大谷加奈子がTentekomaiの新たな日本のパートナーとなり、オランダロッテルダムに拠点を置くQuintusとMariaとともに、新たな和楽器の魅力を世界へ向けて発信しようとしている。


坂上 享

(Akira Sakaue、日本)

10歳のとき和太鼓と出会い、13歳で伊瑳谷門取に師事、16歳で和太鼓グループ「打打打団 天鼓」に入団。

大学卒業後、本格的に活動をはじめ、その中心メンバーとして、数々の国内公演はもとより、世界三十カ国1,400公演を超えるツアーに参加。

また近年は、伝統音楽のみならずジャズ、ロック、クラシックへの深い造詣が認められ、作曲・指導の分野でも高く評価されている。

大谷 加奈子

(Kanako Otani、日本)

幼少の頃から和太鼓に慣れ親しみ、18歳で和太鼓グループ「打打打団 天鼓」に入団。

その中心メンバーとして、和太鼓のみならず笛、三味線、箏など様々なメロディ楽器も担当し、ドラマティックでユニークな演出で知られる「打打打団 天鼓」の舞台に彩りを添える。

ヨーロッパツアー、ロシアツアー、アジア諸国、中近東など数多くの海外公演にも参加し、インターナショナルなその感性と演奏は世界中のファンを魅了する。

Quintus Visser

(クインテス・ヴィッサー、オランダ)

1980年代に舞台照明家として活動を始め、1990年に自身の照明会社を設立。それ以来、独立した照明技術者そしてデザイナーとして音楽・演劇・ダンスなどの舞台照明はもちろん、展覧会、建築物の照明デザインを行うなどその活動は多岐にわたり、高い評価を得ている。

Tentekomai制作のプロジェクトにおいては照明をはじめとするテクニカル統括、舞台美術、舞台照明を担当している。

Maria van den Broek

(マリア・ヴァン・デン・ブルック、オランダ)

ライデン大学で日本語と日本文学を専攻。日本学者として日本語の深い知識を持つだけでなく、日本の文化やその行動様式にも造詣が深い。

Tentekomaiでの活動に加えて、日本語の翻訳者、通訳者、コンサルタントとしても広く活躍し、日本とオランダを結ぶ貴重な架け橋として注目を集めている。